Anipedia(アニペディア) > キャラクター > カテジナ・ルース
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カテジナ・ルース

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【名前】 カテジナ・ルース 【紹介】 結論となってしまうが富野監督曰く、「もともと何も考えていなかった女」であり、「クロノクル程度の男にケロッといっちゃうようなつまんない女」である。ただし同時に、「それだけですよ。それで何故いけないの。そういう人だっているでしょ、いいたかないけど」と答えられている。 上記の通り、カテジナは最初から最後まで、特に何も考えていない。 地球連邦政府の庇護の下で暮らしながら、その体制に嫌悪を抱き、しかし何らかの活動を起こす勇気も行動力も持ち合わせてはいない。父(テングラシー・ルース)がベスパとのパイプを築こうとしていたのも、一人娘である彼女の安全を考えてこそであったのだが、その愛情すら「男として母から逃げている」と断ずるのみであった(そもそも、彼女の豊かな暮らしは父の働きによるものなのだが)。しかし、己の優れた容姿に自覚があるため「自分には何かができるはずだ」と夢見てただ日々を浪費し、その浪費を自覚しているが故に無性な苛立ちを常に抱えて生きていた。 ウーイッグを空襲によって焼け出され、ザンスカール帝国という「復讐すべき敵」という目前の目的と、帝国に抵抗する勢力であるリガ・ミリティアとの接触を得たが、そこでは自分から見てただ“鬱陶しい理想を押し付ける子供”でしかないウッソがもてはやされ、また戦地司令であったオイ・ニュング伯爵の、いかなる犠牲を払ってでも目的を遂行する固い意志力は、彼女の期待していた変化と充実をもたらすものではなかった。 しかしそれからわずか5日後の4月10日。またも偶然によって出会った帝国の尉官クロノクル・アシャーは、『女王の実弟』という特別な立場にあり、カテジナが望めばラゲーン基地での身分の確保、サイド2(ザンスカール帝国本国)への同行、彼の秘書官(もどき)としての立場、あまつさえモビルスーツすら与えてくれる『白馬の王子』であった。 更にクロノクルは、姉(女王)マリアと姪(女王の実子)シャクティの再会を映像に収めるなど、“自身の派閥”を形成する野心すら披露し、カテジナにあるいは将来的自らこそが帝国の『女王』となる夢想すら抱かせる男として、琥珀色の目に映ったのだ。 このため、元々何ら主義主張を有していなかったカテジナは、クロノクルのパートナーとなる道を選択し、自らも彼の力となるため(白馬の王子と対等とならんとする、戦乙女を夢見て)MSで戦場に出る。 しかしほどなく、彼女は気づいてしまう。 『モトラッド艦隊司令』という立場から踏み出す事無く、“姉の庇護”にあってなお自己保身に戦々恐々とするだけのクロノクルには、自身の渇望を満たすポテンシャルが無い事実に。 それでも、ウーイッグにおいて能動的にアクションを起こせなかったカテジナには、今さらクロノクルから離れるという選択肢は存在せず、彼女自身もアインラッドでヒトを轢殺する「地球クリーン作戦」の戦列に加わるという、引き返す事の出来ない場所にまで来てしまっていた。 焦り、怒り、そしてなお満たされない苛立ちを叩きつけるようにして戦場に出る度、自分が“鬱陶しい少年”と断じたウッソが彼女の過ちを正そうとするかのように立ち塞がる。 だからこそ、ウッソに出会う度に彼女は、その場その場でただ自身を肯定するためだけの、支離滅裂な主張を繰り返すことしかできなかった。 【声優】 渡辺久美子 【作品】 機動戦士Vガンダム 【Youtube動画】 https://www.youtube.com/watch?v=sltcrixYMOE 【更新日付】 2020/08/30 14:15:13
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