草摩紫呉
【名前】
草摩紫呉 【紹介】
草摩家の中の人間で、十二支の「戌」の物の怪憑き。
透たちより10学年上で、はとり、綾女とは同い年でマブダチトリオの一人。 透らが居候する家の主で保護者的な存在。由希>草摩由希の従兄。 純文学の小説家。純文学作品では本名で執筆しているが、「きりたにのあ」の他、いくつものペンネームを持ち、様々なジャンルの作品を書いている。
ニックネームの「先生」は作家であることに由来するが、そう呼ぶのは潑春だけで、その彼ですら、由希の高校通学に関わる一件の際「呼んでくれたら力を貸す」と言われたため。
その徹底した傍観者ぶりに、かつて交際していた白木繭子に「さざ波のようだ」と評される(由希やはとりには、「どちらかといえばさざ波を漂うクラゲ」と評されている)。
普段は小作家っぽいから、という理由で着流しを着用している。また、規則正しい生活をしなくて良いから小説家になったとも話している。
何事も形から入るタイプ。
外出時などはスーツも着るが、胡散臭さが増し、由希や夾からは「ホストっぽい」と突っ込まれている。
年長者として真面目な持論で彼らを諭すこともあるが、普段はふざけた言動ばかりで、本心をはぐらかし考えを明らかにしない。透や杞紗に接する態度は優しく、人当たりも良いように思えるが、時には冷酷な二面性を見せることもある。
十二支の呪いのことについても知っているようだが、核心は教えようとしない。
作中における紫呉の行動原理は、慊人を自分だけのものにすること。
これを叶える為に周囲の人間を巻き込み行動している。
慊人の実母・楝が彼女を宿した朝に、神様と十二支を繋ぐ夢を見たことがきっかけで、彼女に対して痺れるように甘く哀しい熱情を覚え、幼き日の紫呉は、彼女を神様としてではなく一人の女性として確かな形で手に入れることを誓う。
元来優しい性格ではなく、どこか人間的な感情が欠けていたが、過去に彼女へ向けて椿の花を手渡してプロポーズまがいの言葉を贈るなど、慊人が捩れる前は彼なりの優しさで接していた。
しかし、彼女が紅野に執着するようになってからは、上辺のみ取り繕うような、わざと突き放す冷たい態度で接するようになる。
慊人とはある時期を境に一線を越えた関係を築いたと思われる。
しかし、後に彼女が繋ぎとめるために紅野に身体を委ねた事実に激しく嫉妬し、慊人を精神的に傷つける目的で、彼女が最も嫌悪する女性である楝と肉体関係を持った。
この件に関しては終盤に、「慊人が女として生きていたら母親のような姿だったかもしれない」と妄想できたから楝を求めたと発言している。
しかし、この行為が慊人の怒りを買い、紫呉は本家から追放された経緯があり、現在の家に居住している。
十二支の呪いがいずれ解けることに勘付いており、慊人を手に入れるためには彼女の盲信する神様と十二支の絆が邪魔であると認識している。
呪いに歪みを生み出すため、「神」である慊人に最も近い「子」憑きの由希を彼女の元から引き離し自分の元に同居させる。
透を紫呉宅に迎え入れたのも、草摩という閉ざされた世界に異分子を取り込むことで、十二支の目を外の世界に向けさせ、「神」からの自立を図るためである。そうして慊人に絆の脆さを思い知らせることで、彼女が「神」の立場を放棄し、父親・晶の呪縛から解き放たれ女性として紫呉自身に向き合ってくれることをずっと願っていた。
最終巻にて、一人の人間として成長を果たし、新たな人生を歩み始めようとしている慊人へ振袖を贈り、彼女への執着を語る。
呪いが解けた時には特に感情の機微は一見出来なかったが、慊人が振袖を身に纏い彼の元に現われ告白した際には、昔見せた優しげな表情で彼女を受け入れ、共に歩んでいくことを誓う。
最終話では、当主である慊人をサポートするために草摩の補佐役に就いている様子が伺える。時折見せる主従関係を皮肉った慇懃無礼な態度は健在だが、順調に交際を続けている。 【声優】
置鮎龍太郎 【作品】
フルーツバスケット(2001年) 【Youtube動画】
https://www.youtube.com/watch?v=4jgVaA4bxDI 【更新日付】
2020/08/31 06:41:26