旧約聖書に登場する堕天使。通称「荒野の悪魔」。名前は「神の如き強者」と言う意味のヘブライ語に由来する。
その容姿については諸説あり、「7つの蛇の頭、14の顔、12の翼を持つ」姿が有名。
元はグリゴリ(Grigori、天使によって構成される人間界監視団)の総司令を務める高位の天使だったが、人間の女性に懸想し情事に及んだ(一説には全能神が人間の次の位に天使を定めた事に異議を唱えてとも)為に天界を追放され悪魔となって神と天使に反逆したとされる。
神に復讐する為に「人間に神の英知を与えた」事で知られ、武具(剣や小刀・楯・胸当てなど)や装飾品(指輪、腕輪など)に関する知識、男を欺く為の化粧法などを人間に伝授したのはアザゼルだと言われている。
ユダヤの慣習として次のような風習が伝えられている。
「2頭の牡山羊を用意し、1頭は神に捧げる為に殺し、その血は贖罪に用いる。残ったもう1頭の山羊は司祭が両手を置いて自らの罪、民衆の罪を告白し、その全ての罪を山羊に背負わせた後、沙漠に放逐する」。
この山羊を俗に「アザゼルの山羊」と呼ぶ。近世、他人の罪を負わされ身代わりとなる者を「スケープゴート」(scapegoat)と呼ぶのはこの風習に由来する。
登場作品
ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。
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