兵部京介
【名前】
兵部京介 【紹介】
1930年04月15日生まれ。星座は牡羊座。血液型はO型。身長172センチ、体重56キロ。
P.A.N.D.R.Aの首領で、多数の能力を持つ強力なエスパー。2010年現在実年齢80歳だが、超能力でテロメアをコントロールし若い肉体を保っている。作者によれば兵部は皆本と対になるキャラで、ユングでいうところの「シャドウ」とのこと。
スピンオフアニメであるTHE UNLIMITED 兵部京介では主人公を務める。 能力
レベル不明の複合能力者。念動・精神感応・瞬間移動・催眠・生体コントロールといった多くの能力を持ち、いずれも高い超度であるが、正確な種類やレベルは不明(ただし空を飛べることから念動は超度6以上であり、大戦中も飛んでいる描写があるので当時から超度6以上だったことが分かる)。陸軍特務超能部隊の隊長のセリフから人為的に強化されている可能性が高く、加えて額に銃撃を受けたショックにより能力が強化され、今では超能力の念波周波数をある程度コントロールできるようになった(これによりECMや能力測定が効かなくなっている)。また、薫と将来対決することになるという皆本の記憶には伊-九号がプロテクトをかけており、紫穂でさえ破れなかったが、この能力自体が大戦中に特務部隊が使用していたものであるため兵部や不二子は簡単に解いてしまった。
スピンオフアニメ「THE UNLIMITED 兵部京介」ではピンバッジ型リミッターを襟につけて能力を抑えており、解禁することで「アンリミテッド・モード」となることができる。こちらでは、リミッターを付けていないと肉体に大きな負担がかかることが示唆されている。 性格
普段は飄々・策士然としているが、その実、大人気なく身勝手。P.A.N.D.R.Aのメンバーからは慕われているものの、同時に年甲斐もなく無茶ばかりしたり気まぐれな行動を見せることから、不安がられたりすることもある。また冷酷で残忍な一面も持ち合わせており、エスパーの気持ちは同じエスパーにしか理解出来ないと断言している。一度だけテロに巻き込まれたノーマルの少女を助け、報復のためにテロ組織を潰した事があるが、それは単に彼女が薫に似ていただけという理由からである(彼女がノーマルであることを本気で残念がっている)。
戦前生まれの為、センスや嗜好が周囲とかなりずれており、P.A.N.D.R.Aのメンバーの頭痛の種になる事もしばしばだが、本人はネタとしてわざとやっているかのような描写も見られる。また年齢に似合わず基本的には学生服姿であるが、これは自分と仲間の為の喪服の意味もある(また昭和40年代はこの学生服姿を逆手に取り、謎の転校生として密かにエスパー集めをしていたが、現在ではいろいろ面倒になり勧誘が直球になった)。
破壊の女王(薫)、光速の女神(葵)、禁断の女帝(紫穂)という異名を名付けた人物であり、自らも「銀髪の貴公子(シルバーへアード・プリンス)」と称しているが、周囲(敵・味方問わず)からは「ロリコン」「変態」「おかっぱ頭」「じじぃ」「ストーカー」呼ばわりされている。薫からは「京介」と名前で呼ばれる(アニメ版・原作共に途中まで「兵部さん」と呼ばれていた)が、この事が兵部を心酔するP.A.N.D.R.Aメンバーの嫉妬を煽っている。 対人関係
薫に対しては彼女の才能や予知での運命から、自分自身を重ねて異常な愛情(薫たちが孫のような感情)を注いでおり、彼女の幸せのためなら命すら投げ出す覚悟がある。そのせいか薫からはそれなりに信頼されてはいるものの、それは自分の価値観に合う偏った愛情でもあり、また同時に皆本を何度も苦しめたり、薫達チルドレンがP.A.N.D.R.Aのリーダーになる事を勝手に運命付けている為、葵や紫穂からは強い嫌悪感を抱かれている。
また、ザ・チルドレンの指揮官である皆本には、かつて自分を裏切り射殺しようとした上官と酷似している容姿から彼のイメージを重ねている上に、更には薫にとっての想い人ということで、異常ともとれる憎悪と執着を抱いている。催眠術で苦しめたり、バベルのエスパー達の前で自分を撃たせようとしたり、更には子供の姿にしてトラウマを再発させようとするなど、嬲るように苦痛と苦悩を与え続けているが、逆に試練を与え皆本の成長を促しているともとれる。しかし、皆本を殺害すると薫の死にまで繋がる運命のため不可能となっており、皆本の命も薫の死の回避のため救わなければならないのが現状であって、そのジレンマから抜け出す方策に頭を悩ませている。
不二子は兵部にとって姉のような存在であり、同時に兵部に数多くのトラウマを与えた張本人でもある。戦後は思想を違え対立しているが、兵部の方は未だ親愛の情を持っている様子も垣間見せており、時折彼女を「姉さん」とも呼んでいる。ただし彼女の説得には一切耳を貸そうとせず、自分の主張を押し付ける一方で、作中で一度彼女を本気で殺そうとしたこともあり、そのときは薫に阻止された。
賢木とも犬猿の中であり、彼をことあるごとに『ヤブ医者』呼ばわりしている上、(忘れている、あるいは気づいていないが)更に10年以上に渡るに古い因縁で繋がっている。 目的
ノーマルに疎外されたエスパー達を解放しエスパーの楽園を作る事を目的としており、真木や紅葉といった現在の幹部達には、平穏に暮らすか復讐かの道を自分で選ばせている。
目的達成の為に、薫を始めとするチルドレンメンバーを引き込み、その上で薫を自分の後継者とし、全エスパーの女王にしようともしている。ただしこれに関してはP.A.N.D.R.Aのメンバー全員が賛同している訳ではない。ただし、ただ予知をたどるだけでは薫が悲劇的な最期を迎えてしまう事も同時に承知しているため、自身の目的は達成した上で薫の悲劇だけは回避できるよう細かな未来の調整も狙っており、そのために小学生編の最終章では、自らを犠牲にしても皆本を少年に戻そうとまでしている(これには、皆本を自分たち側=エスパーにするという思惑も含まれていた)。 過去
少年時代に高いエスパー能力を見出され蕾見家に引き取られ、不二子の弟分としてイヤな意味で可愛がられるが、兵部自身は不二子の事をそれなりに慕っていた。大戦中はバベルの前身となる陸軍特務超能部隊の一員として不二子や伊号たちと国の勝利と未来を信じて闘っていた。グリシャムの乗った戦闘機を撃墜し、グリシャムに瀕死の重傷を負わせている他、沖縄戦にも従軍しており、後にP.A.N.D.R.Aのメンバーと共に沖縄を訪れた時は波間に一輪のユリの花を投げ入れ、戦没者に黙祷していた。
大戦末期、回収された伊-八号の脳から未来を予知し、兵部がエスパーを率いて破壊者となることを知った隊長・早乙女(ノーマル)は、蕾見邸において兵部を銃撃(額の銃痕はそのときのものである)。なお、未来予知の内容から特務超能部隊所属のエスパーは全員の抹殺が決定しており、この時に難を逃れたのは兵部と不二子だけである。奇跡的に助かった兵部は強化された能力を駆使して早乙女隊長や返り討ちにし、戦後はそれ以外の特務超能部隊関係者20名を皆殺しにしている。信じていた祖国や上官に裏切られたことで、ノーマルに不信と憎悪を抱き、同じようにノーマルに迫害されたエスパーを集め、P.A.N.D.R.A結成に至る。皮肉なことにこの時の早乙女たちの愚行により、兵部が破壊者になる未来が確定してしまった。発足したばかりのバベルで、20人以上の職員を殺害したこともある(この20人は全員、上記の関係者20名と同一人物である)。薫が産まれた当日、彼女の姿を見に行った時に成り行きで5件のお産に付き合わされ、疲労した所を当時12歳の賢木に偶然発見され、賢木の通報で駆け付けた不二子にアッサリ敗北してバベルに囚われた。 現在
エスパー犯罪史上最悪の人物とされ、皆本は桐壷から聞かされるまでは存在を知らなかった。犯罪エスパー収容施設の地下500メートルに極秘にハンニバル・レクターさながらに収容されていたが、記録を残さず何度も外に出ており、施設にいたのは隠密活動に都合が良かったからに過ぎなかった。脱獄し表立って活動するようになって以降は皆本やザ・チルドレン(特に気に入っている薫)に事あるごとに接触している。
P.A.N.D.R.A関係者から少佐と呼ばれているが、これは戦時中の階級が表向きの戦死により二階級特進したもの。
若い肉体は不二子と違って超能力で無理矢理保っているに過ぎず、長期戦は彼にとって大きな負担となる。現在は体調も芳しくなく生命エネルギーも尽きかけており、特殊な薬で何とかもたせているもののその余命はもう短い状態にあり(不二子のエネルギー吸収を「趣味ではない」と発言しているため、同じか似た事はできる可能性がある)、このためチルドレン達をP.A.N.D.R.A側に引き込む事に内心ではやや焦っている模様。その割に海外活動に専念する為、小学生編末から中学生編開始まで日本を離れていた(「THE UNLIMITED 兵部京介」はその頃の話である)。 未来
本来の未来では身柄を『黒い幽霊』に確保・解剖されたのだが、フェザーの介入によって未来を変えることに成功している。
それ以降の未来における当人の安否については不明であるが、本来の未来同様に薫を女王としてP.A.N.D.R.Aに引き込む事には成功しており、彼女にP.A.N.D.R.Aの首領の座を譲っている。 【声優】
遊佐浩二 【作品】
絶対可憐チルドレン 【Youtube動画】
https://www.youtube.com/watch?v=pQjWdEUi-98 【更新日付】
2020/08/30 22:33:58