茂野吾郎
【名前】
茂野吾郎 【紹介】
本作の主人公。常に野球ひとすじの、まっすぐで熱い性格。
生意気で自分勝手なところもあるが、すべては野球へのひたむきな情熱からである。 「エースで4番」タイプの選手で才能に恵まれているが、それ以上に努力を怠らない。闘志を前面に出して常に全力で相手を倒そうと熱くなるが、寿也のような策に長けた者の術中にはまると一気に冷静さを失い、一人相撲の暴走になることも多い。
しかし小・中・高・渡米後いずれの時期にも的確なストッパー(ほとんどは捕手がその役を担う)がおり、吾郎を精神的に支えてきた。それにより頭脳作戦が通用しなくなり始め、運や流れを味方につけることで多くの場合に中盤以降に猛烈な追い上げを見せる。中学時代のチームメイトだった山根は「彼が率いるチームは自然とこういう野球になる」と評していた。 ただし、アマチュア時代はワンマンチームに近い環境(後述するが所属チームがいわゆる「弱小」)になることが多かったため、捕手やチームメイトに対しての自己主張が強く、海堂の指導者から投手失格の烙印を押されかけ、渡米後にバッテリーを組んだジェフ・キーンも、当初は「ピッチャー至上主義の山猿」「お前みたいな投手はお断りだ」と酷評されるほど。寿也もこの点に関しては「諸刃の剣」と評しており、吾郎とバッテリーを組むときは彼のメンタル面を重視してリードするが、キャッチャー軽視の言動に毒づいてる場面も時折見られた。この点は渡米後のプロ生活で一定の改善が見られ、当時問題児扱いされたマードックから(彼自身の気質もあるが)「試合に勝つために、誰にでも本気でぶつかってくる」と肯定的に評価された。 また、怪我を悪化させるのを承知で投げ続けるなど、無茶をしやすい(養父・茂野英毅もこの点については頭が痛いようでメジャーリーグ編ではソフィアの監視を快諾している)など、自ら望んで逆境に身を置こうとすることが多く、試合でもピンチになればなるほど本領を発揮する。 チームメイトに対する思いやりや責任感は強く、心根は優しいが、口の悪さが災いすることが多い。
現状を変えようとしない者や他力本願な考えに対しては特に厳しく、再起を促す意味で突き放す言葉をかける傾向が強いが、自主的に努力する者や過ちに気づいて反省した者に対しては親身に接している。恋愛に対しては鈍感で奥手であり、実際にその事を清水大河や藤井に指摘されてからは、恋人でのちに妻となる清水薫を本当に好きで大事に思っていて、ソフィアが薫へプロ野球選手の家族になることに対する覚悟を問いかけた際にはソフィアに彼女の立場に配慮した叱責をしたほど。 一番嫌いな言葉は「さよなら」であり、茂治が亡くなられたからその言葉を使わないようにしている。引っ越しや渡米等で離れる時は友達に言わない事が多く、その影響で薫は小学5年生の頃から吾郎との突然の別れにトラウマを抱えてしまっている。 続編にあたる『2nd』では世界各国の独立リーグで現役生活を送っているが、息子の茂野大吾が壁にぶつかっていることを薫から聞いた際には彼の気持ちに寄り添いながら助言や指摘を送るなど、子供の成長を見守る「おとさん」としての描写も目立っている。 【声優】
森久保祥太郎 【作品】
メジャーセカンド(第1シリーズ) 【Youtube動画】
https://www.youtube.com/watch?v=ptbklSuc2-k 【更新日付】
2020/08/31 09:32:19