シンデレラ
【名前】
シンデレラ 【紹介】
この民話の起源は諸説あり、もっとも古いものは古代ギリシャにまで遡る。日本にも『鉢かづき』や『落窪物語』といった類似する物語が存在し、世界各国にこのような話は存在する。 現在、主流となっているものの原点は、ペロー童話の『サンドリヨン(仏: Cendrillon)』である。
それ以前の民話では魔法使いもかぼちゃの馬車も、ガラスの靴さえ出てきておらず、ドレスは実母の遺品であったり、それを持ってきたのが小鳥であったりする。最も顕著な違いは童話らしからぬ血生臭いシーンが多いことであろう。事実、靴があわなかった義姉たちが足の一部を切り落として無理矢理靴をはいたり、結婚後に姉2人が残酷な報いを受けたり、シンデレラが継母に凄惨な報復を行うバージョンなどがある。
グリム童話はペロー童話よりも後に編纂されたが、シンデレラについてはグリム童話のバージョンの方が原型となった民話に近い形となっている。
ペロー童話の特徴として挙げられる、シンデレラ自身が姉や母を許す展開そのものはシャルル・ペロー自身が宮廷で活躍した文士であり、この話をサロンで公表する機会が多かったことが背景にあると推測される。これは、話の主な客体である貴族の女性たちは姉や母の立ち位置の方が必然的に近くなるため、「立場が逆転した相手の復讐劇」よりも「貴族の女性たちへの戒め」に重きが置かれている。 また、「一般的に知られた物語のバージョンに裏がある」という二次創作もある。シンデレラが魔法使いから声をかけられたのは、シンデレラこそが魔に属する邪悪な存在だったからで、だからこそ義母や姉たちはシンデレラを遠ざけていた。王子がシンデレラに目をつけたのも、贅沢三昧の生活で上流階級の女性に飽きており、もっと美貌を持つ女性を手中に収めたいと考えた為、という理由付けである。ちなみにペロー童話版では、魔法使いがシンデレラを助けたのは、この魔法使いがシンデレラの名付け親だったからだと説明されている(キリスト教では名付け親は生みの親と同様に子供にとって重要な存在とされている)。
他にも「シンデレラの本名はエラである」とする二次創作も存在する。これは「Cinderella」という綴りを「Cinder(灰)」と「ella」に分け、「エラが灰を被ったためこの2つをくっつけてシンデレラと呼ばれた」と解釈したものである。ただし、本来この「ella」というのは「小さい」という事を強調するために単語に付ける指小辞であり、日本語で表すと「~ちゃん」あるいは「(灰の)小娘」というようなニュアンスとなる。 【声優】
上田麗奈 【作品】
グリムノーツ The Animation 【Youtube動画】
https://www.youtube.com/watch?v=kp-plPYAPq8 【更新日付】
2020/08/30 17:18:25